公開日:2025年9月22日
【確認リスト付】テレビE202エラーの原因と対処法は?初心者向けに解説

「テレビが突然映らなくなった…」「E202というエラーコードが出て、どうしたらいいか分からない…」そんな状況に、今まさに困っていませんか?E202エラーは、テレビが電波を正常に受信できていないときに表示されるエラーコードです。お気に入りの番組が見られず、焦ってしまう方も多いでしょう。
でも、心配はいりません!このエラーの原因はさまざまですが、原因によっては、ご自身で簡単に対処できる場合もあります。この記事では、E202エラーの主な原因から、すぐに試せる具体的な対処法まで、初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説しています。さらに、記事の中盤には「確認リスト」もご用意しました。順番にチェックしていくだけで、テレビがまた映るようになる可能性が高まります。まずは落ち着いて、この記事を読みながら一緒に解決していきましょう!
E202エラーの原因を解説

E202エラーは、テレビが放送電波を正常に受信できていない場合に表示されるメッセージです。このエラーが表示されると、テレビの視聴ができなくなってしまいます。以下の確認リストを参考に、E202エラーが起こる主な原因を詳しく見ていきましょう。
【宅内要因】
E202エラーの原因 | 確認のポイント | 難易度 |
---|---|---|
CASカードやテレビ本体の設定ミス | テレビ本体の設定をリセットする | ★☆☆ |
ケーブルの劣化や接続不良 | ケーブルの接続状況を確認する | ★★☆ |
ブースターの故障 | ブースターの故障を確認・修理する | ★★☆ |
【宅外要因】
E202エラーの原因 | 確認のポイント | 難易度 |
---|---|---|
アンテナの向きのズレ | アンテナの向きを微調整する | ★★☆ |
アンテナレベルの低下による影響 | アンテナ工事専門業者に依頼する | ★★★ |
台風や大雨などの悪天候の影響 | 天候に左右されるため、自分での解決が難しい | ★★★ |
【宅内要因】
原因①:CASカードやテレビ本体の設定ミス
B-CASカード(またはACAS(エーキャス)チップ)は、地上波(地デジ)/BS/110度CSデジタル放送を視聴するために必要なカードで、テレビ本体に正しく挿入されている必要があります。カードの挿入向きが間違っていたり、接触不良を起こしていたりすると、E202エラーの原因となることがあります。また、テレビのチャンネル設定が何らかの理由でリセットされたり、地域設定が誤っていたりする場合も、電波を正しく認識できずにエラーが表示されることがあります。
原因②:ケーブルの劣化や接続不良
テレビ本体とアンテナを繋ぐ同軸ケーブルは、長期間の使用や外部環境の影響で劣化することがあります。ケーブル内部の断線や外側のカバーの損傷、コネクタ部分の緩みや接触不良なども、電波の伝送を妨げ、E202エラーの原因となります。特に、屋外で使用されているケーブルは、紫外線や雨風にさらされるため劣化しやすいです。
原因③:ブースターの故障
ブースターは、アンテナが受信した電波を増幅し、テレビまで安定して送るための機器です。このブースターが故障したり、電源が入っていなかったりすると、電波が弱すぎてテレビが受信できず、E202エラーが表示されます。ブースターには電源が必要なタイプが多く、コンセントが抜けていないか、電源ランプが点灯しているかなどを確認してみましょう。
【宅外要因】
原因④:アンテナの向きのズレ
テレビの電波は、地上波(地デジ)アンテナやBS/CSアンテナが特定の方向を向いていることで受信されます。強風や地震、経年劣化などによってアンテナの向きがわずかにズレるだけでも、電波の受信レベルが低下し、E202エラーが発生することがあります。特に、屋根の上やベランダに設置されたアンテナは、風の影響を受けやすい傾向にあります。
原因⑤:アンテナレベルの低下による影響
テレビの受信レベルが低いと、映像が途切れたり、E202エラーが表示されたりします。アンテナレベルの低下は、前述のアンテナの向きのズレやアンテナケーブルの劣化・接続不良、ブースターの不具合だけでなく、周辺環境の変化(高層ビルの建設などによる電波の遮断)によっても起こり得ます。テレビのメニューからアンテナレベルを確認できる機能がある場合が多いので、確認してみましょう。
原因⑥:台風や大雨などの悪天候の影響
台風や大雨、大雪などの悪天候時には、一時的に電波の受信状態が悪くなることがあります。特に衛星放送(BS/CS)は、雨や雪による電波の減衰(降雨減衰)の影響を受けやすく、E202エラーが表示されやすくなります。天候が回復すれば自然に改善することもありますが、強風でアンテナの向きがズレてしまうこともあります。
E202エラーの原因別対処法|自分でできる?それとも修理が必要?
E202エラーの原因が特定できたら、次はその原因に応じた対処法を試してみましょう。自分でできる簡単なものから、専門業者への依頼が必要なものまで、順を追って解説します。
対処法①:テレビ本体の設定をリセットする【難易度:★☆☆】

テレビ本体の設定に問題がある場合、リセットや再設定で改善することがあります。
チャンネル設定の確認と再設定の手順
テレビのリモコンを操作し、設定メニューから「チャンネル設定」や「初期スキャン」を選んで、チャンネルを再スキャンしてみましょう。引越しなどで地域が変わった場合も、この操作が必要です。チャンネル設定の方法は テレビ設定ガイドをご確認ください。
B-CASカードの挿入状態を確認する方法
テレビのB-CASカードが正しく挿入されているかを確認してください。一度抜き差ししてみて、接触不良を解消できる場合があります。カードの読み取り面をよく拭いてから再度挿入するのも有効です。
※ACASチップの場合はテレビやレコーダー内に搭載されており抜き取ることができません。テレビメーカーや販売店にご相談ください。
-
【確認方法】
-
①機器の電源プラグを抜く
感電や故障を防ぐため、作業前に必ず電源を切り、コンセントからプラグを抜いてください。
-
②テレビやレコーダーに挿入されているB-CASカードを抜く
カードはゆっくり丁寧に引き抜きましょう。無理に引っ張ると破損する恐れがあります。
-
③カード裏面にあるICチップを柔らかい布で優しく拭く
ホコリや汚れが原因で接触不良になることがあります。乾いたメガネ拭きなどの柔らかい布を使うと安心です。
-
④正しい向きで差し込む
カードには挿入方向が決まっています。向きを確認し、奥までしっかり差し込んでください。
-
⑤電源プラグを差し込み、電源を入れる
機器の電源を入れた後、テレビ画面にエラーが出ないか確認しましょう。
テレビメーカー別のリセット操作ガイド
テレビの電源をコンセントから抜き、数分待ってから再度差し込んで再起動させる方法も有効です。各メーカーのウェブサイトや取扱説明書には、詳細なリセット方法やトラブルシューティングが記載されていることが多いので、参考にしてみましょう。
対処法②:ケーブルの接続状況を確認する【難易度:★★☆】

ケーブルの不具合は、比較的自分で対処しやすい原因の一つです。まずは接続状況を確認し、必要であれば交換を検討しましょう。
ケーブルの接続状態と劣化チェック
ケーブル全体の亀裂や外側のカバーが剥がれていないか、コネクタ部分が錆びていないかなどを確認します。特に、屋外に露出している部分は劣化しやすいため、念入りにチェックしましょう。
-
【確認方法】
-
①ケーブルがしっかり接続されているか確認する
ケーブルがテレビ背面の「BS」または「BS/110度CS」と記載された端子に正しく接続されているか確認しましょう。また、緩みや抜けがないかを確認し、接続部分が緩んでいる場合は奥までしっかり差し込み直してください。
-
②ケーブルの断線や変形がないかを確認する
ケーブルが断線していたり、曲がったり、潰れたりしていないかを目視で確認しましょう。
-
③外装の破れや内部の露出がないか確認する
外装が剥がれていたり、内部の線が見えている場合は感電の危険があるため、使用しないでください。
-
④破損しているケーブルは交換する
安全のため、破損が確認されたケーブルは速やかに新しいものに交換してください。
ケーブル交換時に注意すべきポイント
新しいケーブルに交換する場合は、長さが十分か、ネジ式でしっかり取り付けられるタイプかなどを確認しましょう。また、ケーブルの種類も受信品質に影響するため、適切なものを選ぶことが大切です。
ケーブルテレビ利用者向けの接続確認方法
ケーブルテレビを利用している場合は、テレビと壁の端子だけでなく、ケーブルテレビ会社の提供するSTB(セットトップボックス)との接続も確認が必要です。STBの電源が入っているか、ケーブルが緩んでいないかなどを確認しましょう。
対処法③:ブースターの故障を確認・修理する【難易度:★★☆】
ブースターの不具合が疑われる場合は、電源やランプの状態を確認しましょう。
ブースターの電源確認と再起動方法
ブースターは電源が必要な機器です。コンセントが抜けていないか、電源アダプターがしっかり接続されているかを確認し、一度電源を抜き差しして再起動してみましょう。電源ランプが点灯しているかも確認ポイントです。
-
【ブースターの再起動方法】
-
①テレビアンテナ端子とブースターが接続されているか確認する
-
②ブースターの電源を抜く
-
③電源アダプターをコンセントにつなぐ
-
④電源ランプが点灯しているか確認する
-
ブースターの再起動にあたっては、製品ごとに手順が異なる場合がございます。お手元の取扱説明書をご確認の上、適切な方法で実施してください。
ブースターの修理が必要な場合の判断基準
電源が入らない、ランプが点灯しない、または電源は入っているのに受信レベルが全く改善しない場合は、ブースター本体の故障が考えられます。この場合、ブースターの交換が必要になることが多いです。
ブースターの設置場所と点検方法
ブースターは、アンテナの近く(屋外)や、屋根裏、分電盤の近くなどに設置されていることが多いです。設置場所を確認し、ホコリや湿気で劣化していないか、異音がないかなどを点検してみましょう。
対処法④:アンテナの向きを微調整する【難易度:★★☆】

アンテナの向きが原因の場合、ご自身で微調整することで改善する可能性があります。ただし、高所作業は危険が伴うため、アンテナ工事専門業者への依頼をおすすめします。
アンテナの向き調整の基本手順
テレビのアンテナレベル表示画面を見ながら、アンテナを少しずつ動かして、最も受信レベルが高くなる位置を探します。地上波(地デジ)アンテナは送信塔の方向、BS/110度CSアンテナは南西の方向が基本です。数ミリの調整で大きく変わることもあります。
地上波(地デジ)と衛星放送のアンテナレベルの確認方法
多くのテレビには、設定メニューの中に「アンテナレベル」や「受信レベル」を確認できる項目があります。この項目に表示される数値を見ながら、アンテナを調整しましょう。
-
【アンテナレベルの確認方法】
-
①リモコンの「ホーム」「メニュー」などのボタンを押し、テレビの設定画面を表示する
機種によってボタンの名前が異なる場合がありますが、「ホーム」や「メニュー」ボタンを押すと設定画面に入れます。画面に表示される案内に従って操作しましょう。
-
②「放送受信設定」などの項目を選択する
「放送設定」「チャンネル設定」などの名前になっていることもあります。受信に関する項目を探して選んでください。
-
③「アンテナレベル」「受信レベル」などを選択する
この項目では、テレビがどれくらい電波を受信できているかを確認できます。選択すると数値やバーグラフが表示されます。
-
④現在のアンテナレベルの表示を確認する
数値が高いほど受信状態が良好です。低い場合はアンテナの向きや接続を見直す必要があります。メーカーによって異なりますが、テレビを安定して視聴できる目安が、地上波(地デジ)の場合は「50〜60以上」、BS/CSは「60〜70以上」とされています。
強風や大雨後のアンテナ点検の重要性
台風やゲリラ豪雨などの悪天候の後には、アンテナの向きがズレていないか、固定が緩んでいないかなどを目視で確認することが重要です。特に、アンテナが傾いていたり、アンテナケーブルが外れていたりしないか注意深く見てみましょう。
対処法⑤:アンテナ工事専門業者に依頼する【難易度:★★★】

上記の方法を試してもE202エラーが改善しない場合や、高所作業などで危険が伴う場合は、専門業者に依頼するのが最も確実です。
アンテナ工事専門業者の選び方
アンテナ工事の専門業者は、実績が豊富で、料金体系が明確なところを選びましょう。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。保証制度の有無も確認すると安心です。
業者に依頼する際の費用と注意点
アンテナ本体の修理や交換、調整にかかる費用は、作業内容や業者によって異なりますが、数万円程度が目安となることが多いです。見積もり時に内訳をしっかり確認し、追加料金が発生しないかなども事前に確認しておきましょう。
光回線テレビならアンテナの不具合に悩む必要なし!

E202エラーの対処に疲れてしまった方や、将来的なトラブルを避けたい方には、「光回線テレビ」という選択肢があります。これは、インターネットの光回線を利用してテレビ放送を視聴するサービスです。
光回線テレビのメリット
光回線テレビは、従来のアンテナ受信とは異なる仕組みのため、多くのメリットがあります。
天候や周辺環境によるテレビの受信トラブルを軽減
光回線テレビは、光ファイバーを通じて安定した信号を直接ご自宅へ届ける仕組みです。そのため、強風や豪雨、積雪といった天候の影響や、高層ビル・樹木など周囲の環境による電波障害を受けにくく、常にクリアな映像を楽しめます。E202エラーの原因となるアンテナの向きのズレによるトラブルからも解放され、より安定した視聴環境が実現します。
アンテナのメンテナンスが不要
アンテナは屋外に設置されるため、雨風や雪、紫外線などの影響を受けやすく、年数が経つにつれ劣化していきます。実際、アンテナは半永久的に使えるものではなく、10年程度で交換や修理が必要になることもあります。光回線テレビなら、こうしたアンテナの経年劣化や故障の心配がなく、定期的な点検や交換といったメンテナンスの手間もかかりません。長期的に見ても、安心してテレビを楽しめます。
テレビをアンテナなしで視聴するメリットについては、下記の記事をご覧ください。
高画質・高音質での放送視聴が可能
光回線は高速かつ大容量の通信が可能なため、地上波(地デジ)やBS/CS放送を高画質・高音質で安定して視聴できます。4K・8K放送にも対応しやすいのが特徴です。
光回線テレビサービスの詳細をさらに知りたい方は、下記をご確認ください。
かんたんな質問に答えるだけで、あなたにピッタリの光回線テレビを調べることができます!
あなたにピッタリな
光回線テレビのタイプをご紹介
まとめ:E202エラーを解決するための確認ポイント
E202エラーが表示された際は、焦らずに一つずつ原因を特定し、適切な対処法を試すことが重要です。
-
【自分でできる対処法】
-
①チャンネル設定とCASカードの確認
-
②ケーブルの接続状態と劣化チェック
-
③ブースターの電源と故障の確認
-
④アンテナの向きと受信レベルの確認
-
上記を全て試しても改善しない場合や、高所作業など危険な場合は、アンテナ工事専門業者に相談しましょう。
光回線テレビ導入の検討
E202エラーの頻発や、アンテナ周りのトラブルに悩まされているなら、光回線テレビも有力な選択肢です。
光回線テレビの導入が適しているケース
- ・天候や周辺環境による受信トラブルに悩みたくない
- ・アンテナのメンテナンス費用を避けたい
- ・自宅の景観を綺麗に保ちたい
アンテナ工事と光回線テレビの比較検討
初期費用や月額費用、工事の手間などを比較検討し、ご自身のライフスタイルや住環境に合った方を選びましょう。アンテナ工事は一度設置すれば月額費用はかかりませんが、光回線テレビは月額費用が発生します。
長期的な視点での費用対効果の考慮
アンテナ本体の寿命やメンテナンス費用、将来的なトラブルリスクなどを考慮すると、光回線テレビの月額費用が結果的に安く済むケースもあります。安定した視聴環境を重視するなら、光回線テレビは非常に魅力的です。
この記事が、あなたのテレビトラブル解決の一助となれば幸いです。

記事の監修:スカパーJSAT 光回線テレビ編集部
記事の監修:スカパーJSAT 光回線テレビ編集部
スカパーJSATは、NTTのフレッツ光回線を利用した再送信サービス「光回線テレビ」を提供しています。光回線テレビに関する情報をお届けし、快適なテレビ視聴ライフをサポートします。