公開日:2023年10月5日 更新日:2024年9月27日
4K放送を見るのにアンテナは不要?必要な設備や視聴方法を紹介!
2018年12月1日からスタートした4K8K衛星放送ですが、依然として馴染みが薄い、見たことがない、見る方法が分からないという方は多いのではないでしょうか。
2011年にアナログ放送が終了した後、テレビではフルハイビジョン 、4K、8Kとさまざまな新放送が配信されていますが、4K/8K放送は対応テレビを持っているだけでは視聴できません。
この記事では、4K放送と8K放送の具体的な違いや4K放送を見るために必要なもの、視聴方法や設備などについて詳しく紹介します。
- ※本記事の4K8K放送は、すべて4K8K衛星放送を指します。
- ※本記事内の4Kテレビは専用チューナーが内蔵されている4Kテレビを指します。4K対応テレビをご利用の方は、別途専用チューナーが必要になります。
- (※1) (株)スカパー・エンターテイメントが提供する4Kチャンネル終了のお知らせ(2023/10/27)
4K放送とは
4K放送とは、現行のハイビジョンを超える超高画質の映像です。
4Kの「K」は、テレビ画面に映像を表示する水平の画素を表しており、現行の2Kが約207万画素 であるのに対して、4Kは約829万画素(縦2,160×横3,840)となっています。
※横が約4,000のため、4Kと呼ばれています(Kは1,000の意)
フルハイビジョンの約4倍の解像度で視聴できる4Kは、従来よりも色彩表現が鮮やかで、眩しい光や暗部のディテールを細かく表現できます。
画像出典元:https://www.leawo.org/jp/tips/2k%E3%80%814k%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F2k%E3%81%A84k%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84-1354.html
また、従来のフルハイビジョンよりも格段に動きの情報量がアップしているため、スポーツやアクション映画など、動きが速い映像を滑らかに表示します。
8K放送との違い
4Kが約829万画素であるのに対して、8Kは約3,318万画素(縦4,320×横7,680)です。
8Kは、ディスプレイや映像データの横方向が約8,000ピクセル前後に対応しているものを指し、地上波で放送されている2Kと比較すると約16倍の解像度を有しています。
8Kの特徴は、4Kを超える圧倒的な臨場感と色彩の鮮やかさです。毎秒表示可能なフレーム数と最先端のカラー技術により、他の追随を許さないインパクトを実現しています。
また、8K放送では音響設備を整えればマルチチャンネルサラウンドの立体音響を楽しむことができ、自宅にいながら映画館にいるかのような臨場感を味わえます。
しかし、マサチューセッツ工科大学の教授であるPawan Sinha氏によると、「普通のリビングルームでは4Kと8Kの違いは分からない」とのことです。
4K放送と8K放送では大きな画素数の違いはあるものの、超高画質の映像をリビングで楽しむだけであれば、4Kでも高い満足感を得ることができます。
視聴可能なチャンネル
4K対応テレビが多く販売されるようになった昨今ですが、地上波放送やBSデジタル放送は4K放送ではありません。また、今後4K放送になる予定もないのが現状です。
現時点で最も手軽に4Kを楽しむ方法は、BSの4K放送を視聴することです。BSでは、9チャンネルの4Kを視聴できます。(※1)
BSで4K放送を探す場合は、番組表に「4K」と表示されているものを選んでください。
特におすすめのチャンネルは、朝ドラや大河ドラマを4Kで視聴できるNHK BSプレミアム4Kです。5時から翌朝1時頃 までが放送時間で 、すべての放送が4Kで放送されています。
また、別途で月額料金はかかりますが、映画やスポーツを超高画質で視聴したい方にはスカパー!4Kもおすすめです。(※1)
4K放送の右旋・左旋とは?違いは?
4K放送には右旋と左旋の2種類があります。
これは衛星から発信する電波の回り方を指しており、右旋は進行方向に向かって右回り、左旋は左回りに飛んでくる電波です。
4K放送は、右旋と左旋で放送されているチャンネルが異なります。
BS右旋 | BS左旋 |
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※「WOWOW 4K」は2025年2月28日(金)をもって販売終了・放送終了いたします。
現在、4K放送は9チャンネルありますが、従来のBS/CSアンテナで視聴できる右旋では民放キー局の放送しか視聴できません。(※1)
見たいチャンネルによっては追加設備が必要
右旋だけではなく左旋の4K放送も視聴したい場合は、追加設備が必要になります。
右旋で視聴できるのは民放キー局だけですが、左旋ではWOWOWなどの映画を楽しめる専門的なチャンネルもあります。
ここでは、右旋だけではなく左旋のチャンネルも楽しみたい方へ向けて、追加で必要となる設備について詳しく解説します。
4K対応アンテナケーブル
アンテナで受信された4K放送の電波を、テレビまで届けるための専用アンテナケーブルへ変更する必要があります。
右旋は1032~2072MHz、左旋は2224~3224MHzであるため、左旋のチャンネルを視聴するためには、3224MHzに対応したアンテナケーブルが必要です。
4K対応分配器
アンテナケーブルから各部屋のテレビに4K放送を映すためには、4K対応分配器が必要です。
分配器は宅内に設置する衛星放送用受信設備ですが、適切に施工されていない箇所があると電波が漏れ、Wi-Fiやモバイルルーターなどへ影響を与える可能性があります。
4K対応分波器
4K対応分波器も分配器と同様に、4K放送に対応した製品に変える必要があります。
分波器はテレビ端子とテレビの間に設置する装置で、アンテナケーブルを「CS/BS端子」と「UHF地デジ端子」の2つの入力信号に分ける役割を担います。
4K対応ミキサー(混合器)
4K対応ミキサーは、BS、CS、地デジの電波を1本のケーブルアンテナにまとめる装置です。こちらも周波数特性を有しているため、左旋の新しい電波に対応させる必要があります。
「4Kテレビ」と「4K対応テレビ」は大きく違う
家電量販店で4Kに対応したテレビを購入しようと思っても、4Kテレビと4K対応テレビの明確な違いを把握していなければ、後で後悔するかもしれません。
4Kテレビと4K対応テレビは、いずれも4Kの映像を視聴できるテレビだという共通点はありますが、それぞれで明確な違いがあります。
ここでは、それぞれの違いを詳しく解説します。
4Kテレビ
4Kテレビには、4K放送をテレビ本体で受信できるチューナーが内蔵されています。
JEITAのガイドラインに基づき4Kに対応した規格を有しているのはもちろん、さらに4K放送をテレビ本体で受信する機能が備わっています。
4K対応テレビ
4K対応テレビには、4K放送をテレビ本体で受信するチューナーが内蔵されていません。
あくまでも4K映像に対応できるテレビという枠組みであるため、4K放送をテレビで視聴するには、別途で4K対応チューナーを購入する必要があります。
直近発売されているテレビはほとんどが4Kテレビですが、4K8K放送が開始する2018年12月より前に販売された機種の多くは4K対応テレビのため、ご自宅の機種を確認されることをおすすめします。
そのため、これから4Kを視聴するためのテレビが欲しいと考えている方には、チューナーが本体に内蔵されている4Kテレビがおすすめです。
内蔵型であれば新たに配線を用意する必要がなく、置き場所を考える必要もないためテレビ周りをスッキリさせることができます。
4K放送を見る方法3選
続いては、4K放送を視聴する3つの方法を詳しく紹介します。
①アンテナ経由で視聴する
アンテナ経由で4Kを視聴する場合は、見たいチャンネルにより必要な設備が異なります。BS/CSアンテナを設置すると、右旋で放送される4K放送は視聴できます。
しかし、左旋を含む4K/8Kのすべてのチャンネルを見たい場合は、アンテナだけではなくブースターや分配器、機器の改修や交換などの対応が必要です。
また、アンテナは天候や周辺環境による影響がある、家の外観を損ねる、工事に関連する手間がかかるなど、さまざまな注意点があります。
これから新しく4K放送を視聴する環境を整備するという方は、アンテナなしで快適に視聴できる光回線テレビがおすすめです。
②光回線テレビで視聴する
光回線テレビを使えば、アンテナ不要、専用アダプターを設置するだけで 4K放送を視聴できます。
地デジ、BS、CSをアンテナなしで楽しむことができ、臨場感が溢れるスポーツや映画を迫力満点の4K放送で手間なく視聴できます。
また、リビングや寝室など、すべての部屋で同時に視聴でき、光回線の帯域が異なるのでネットとテレビを両方同時に使っても通信速度に影響はありません。
月額費用も825円からと、お手頃な料金プランで提供しています。
③ケーブルテレビで視聴する
4Kテレビ・4K対応テレビ と4K対応STBがあれば、ケーブルテレビで4K放送を視聴できます。アンテナ交換不要で4K放送を視聴でき、放送波の混信が少ないため、映像が安定しています。
光回線テレビとケーブルテレビの違いは下記の記事で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
4K放送・4Kテレビに関連するよくある質問
最後に、4K放送や4Kテレビに関連するよくある質問をQ&A形式で詳しく紹介します。
集合住宅で4K放送を見たい場合は?
マンションやアパートなどの集合住宅では、共同アンテナを用いて電波を受信している可能性があります。
仮にBS/CSアンテナが設置されていれば右旋は視聴できますが、左旋のチャンネルは視聴できない可能性があります。また、利用規約により新たにアンテナを設置できない場合は、アンテナ経由で視聴するのは難しいでしょう。
集合住宅で4K放送を視聴したい場合は、まず管理会社へ受信状況や設備を確認してください。新たにアンテナを設置するのが難しい場合は、光回線テレビやケーブルテレビなど、アンテナなしで4K放送が視聴できる方法がおすすめです。
4K対応のテレビか確認する方法はある?
今のテレビが4K対応かどうかを調べるためには、取扱説明書で確認するか型番を調べるのが最も効率的かつ確実です。テレビの型番は保証書にも記載されています。
また、4K/8Kに対応しているかどうかは、「BS4K/BS8K」などのロゴマークがテレビについているかをチェックする方法もあります。
アンテナやチューナーがなければ4Kテレビは見られない?
光回線テレビを使えば、アンテナなしで4K放送を視聴できます。しかし、専用アダプターは必ず必要になるため事前に用意しておきましょう。
『光回線テレビ』は、4K放送を視聴するのにアンテナが不要であることに加えて、テレビ1台ごとに簡易な「光対応 4K8K衛星放送アダプター」を設置することで、宅内設備を交換せずに左旋の高い周波数帯に対応できます。
以下の公式サイトでは、光回線テレビについて、より詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
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まとめ
4K放送と8K放送の違い、視聴可能なチャンネル、4K放送を視聴するために必要なものや方法、右旋と左旋の違いなどを詳しく紹介していきました。
現行のハイビジョンを凌駕する超高画質で映像世界に没入できる4K放送は、アンテナ経由や光回線テレビなど、さまざまな方法で視聴できます。
4K放送を視聴する際は4Kテレビをはじめ、チューナーやアンテナなどの設備が必要です。また、右旋だけではなく左旋のチャンネルも視聴したい場合は、追加設備が必要になります。
4K/8Kの美しい映像で番組を視聴したい方は、ぜひ『光回線テレビ』の利用をご検討ください。アンテナを設置することなく、4K8K放送の全チャンネルを視聴できます。
アンテナが不要であるため家の外観を損なわず、天候や周辺環境による影響もありません。また、リビングや寝室など、複数台で同時にテレビを楽しむこともできるのでおすすめです。
記事の監修:スカパーJSAT 光回線テレビ編集部
記事の監修:スカパーJSAT 光回線テレビ編集部
スカパーJSATは、NTTのフレッツ光回線を利用した再送信サービス「光回線テレビ」を提供しています。光回線テレビに関する情報をお届けし、快適なテレビ視聴ライフをサポートします。