
輪田 光太郎
(ワダ コウタロウ)
プロフィール
Profile
あなたに超能力などない事は、あなたが一番よく分かっている。
あなたの念写は、マジシャンが使うトリックであり、また残念ながらあまり上手ではないのも理解している。
ただ、染屋 友樹に出会ってから人生が変わったように感じている。
染屋 友樹は、あなたを本物の超能力者たちとの対決という日本中が注目する舞台に立たせてくれた。
あなたのマジックを激賞してくれて、大きな舞台に引き出してくれた事には感謝しかない。
しかし、あなたの拙いマジックで本当にその舞台に立っていいのか心配している。
染屋 友樹は、いつも通りやれば大丈夫だ、と言ってくれるが、そんな場で、あなたの念写がマジックだということがバレたら人生はおしまいだろう。
あなたは高まる緊張感の中、自信がなくなってきている。
登場人物
CAST
- 皆本 誠一(ミナモト セイイチ)
誕生日3/3 血液型 AB - 超能力研究所の所長であり、超能力の存在を証明したということで時の人になっている。
- 上田 怜二(ウエダ レイジ)
誕生日10/3 血液型 A - サイコメトリーの能力を持つ超能力者。超能力研究所に一番古くからいる。
- 仲尾 透(ナカオ トオル)
誕生日12/12 血液型 AB - 超能力研究所で訓練することで透視の超能力を手に入れた超能力者。
元は製薬会社で研究員をしていた。 - 大衡 快斗(オオヒラ カイト)
誕生日3/10 血液型 B - テレポーテーションの能力を持つ超能力者。最近、この超能力研究所にやってきた。
- 染屋 友樹(ソメヤ トモキ)
誕生日8/17 血液型 B - 皆本 誠一の超能力の証明に対して異議を唱えた男性。
輪田 光太郎のプロデューサーを名乗っている。 - 輪田 光太郎(ワダ コウタロウ)
誕生日9/6 血液型 AB - 念写の能力を持つ超能力者。染屋 友樹に連れられて超能力研究所にやってきた。
記憶
MEMORY
【記憶1】
染屋 友樹があなたを完全に認めてくれたのは、あなたが1回だけ念写のマジックを失敗した時だ。
念写がうまくいかなくて落ち込むあなたに染屋 友樹は微笑みかけ、そこからあなたの事を丁寧に扱うようになった。
【記憶2】
染屋 友樹は、皆本 誠一が超能力の存在を発表した時に最初は怒り狂っていた。
そして、それからあなたを決意をしたような目で見つめた。
その次の日、染屋 友樹は研究所の3人の超能力者を偽物と決めつけ、あなたの事を真の超能力者と主張し始めた。
そして、その真贋を決するために公開実験を行うことをメディアを通じて提案した。
世間は超能力対決だと無責任に囃し立てたが、あなたは自分には能力がないのは百も承知している。
染屋 友樹はどういうつもりなんだろうか?
【記憶3】
研究所にやってきた時、皆本 誠一が、あなたのことを不審な目でジロジロと見つめてきた。
どうやら誰かに似ているようだ。誠二という名前に聞き覚えはないか?と聞かれたが、何の話か全く分からなかった。
その様子を見て、染屋 友樹は少し不満そうな顔をしていた。
【トリック】
あなたの使う念写のトリックは、ポラロイドカメラの二重露光を利用したものだ。なので、トリックを成立させるためには、あらかじめ写真を撮っておく必要がある。
当日の行動
Timeline
《朝》
研究所内に用意された部屋で目が覚める。
時計は8時すぎを指していた。
同室の染屋 友樹は昨日の夜、寝付けないのか遅くまで起きていたようで、今はまだ起きていなかった。
今がチャンスかもしれない。
あなたは今日の念写のための素材の写真を用意するために研究所内の写真を撮るために部屋を出る。
あなたが研究所内の写真を撮っている事がバレたら疑われるかもしれない。
あなたは誰にも見られないように用心しながら写真を撮り集めた。
施設内を一通り撮りおさめた途中で皆本 誠一の部屋の前を通りかかる。
扉が開いていたので、そっと中を覗くと皆本 誠一は部屋の中で上田 怜二と話していた。
その時、机に綺麗なメダルがキラリと光っているのが印象に残った。
少しみていたら、上田 怜二が出てきたので、目立たないようにその場を去った。
部屋に戻ると、染屋 友樹は起きていて、何やら難しい顔で考え事をしていた。
どうしたんだろう?と思ったが、声をかけるといつもの調子で、あなたの様子を聞いてくる。
その時、時計が10時を指しているのが目に入った。
いつも通りだと答えると、大事な実験の前だから、ちょっと念写を見せるようにと言われる。
写真を撮りに行っておいてよかった…。
あなたは、さっき研究所内で撮った写真のデータを使い、いつも通り念写のマジックを染屋 友樹に見せる。
さすがに何度もやってきたので、以前のように失敗する事はない。
染屋 友樹も、どうやら満足したようだった。
朝ごはんを食べるために、染屋 友樹と食堂を目指す途中で、皆本 誠一が大衡 快斗の部屋に入っていくのを見かけた。
その姿を見た染屋 友樹がまた複雑な表情を浮かべていた。
染屋 友樹とゆっくり朝ごはんを食べる。普段は食の細い染屋 友樹だが、今日はかなりの量を食べている。そんなに腹が減っていたのか?
食事を終え、部屋に戻る。
《公開実験直前》
もうすぐ実験の時間だが、朝に撮った写真は、さっき染屋 友樹に念写を見せたときに使ってしまった。
そのまま使うこともできるが、念のためにもう少し撮っておきたいと思っているとちょうど染屋 友樹が部屋を出ていった。
これはもう神様があなたに今、念写用の写真を撮りに行けと言ってるのだろう。
あなたは再び部屋を出てカメラを片手に研究所内を写真に収めていく。いつのまにか熱中しすぎていて、実験スタートの時間が近づいていることに気が付くと部屋に戻ろうとするが、その途中でどこかから煙が流れてきたように感じた。
何かが燃えているのかと煙が来る方に行ってみると、それは皆本 誠一の部屋から出ているようだった。
何をしているのだろう?と部屋を覗き込むと、胸元から炎をあげながら椅子に座る皆本 誠一の姿があった。体には触れられないが、こんな状況で声もあげない様子をみると、おそらく死んでいる。
凄惨な光景に息を呑むが、あなたは思わず、その光景を写真に撮ってしまう。
その時、あなたの頭に悪魔のようなひらめきが訪れる。
この光景は今、あなたにしか見られない光景だろう。
もしそれを別の場所で念写したとしたなら、あなたの超能力はものすごいインパクトを世の人に与えるのではないだろうか?
この部屋に自分がいた事を誰も知らない。
あなたが部屋の中を見回すと、机の上に部屋の鍵が置いてあるのが見えた。
さっき気になった綺麗なメダルが見当たらない事が少し気になったが、あなたはその鍵を手に取り、そのまま外に出て部屋に鍵をかける。
これで密室状態だ。
この写真を撮ることができるのは、念写の超能力を持つあなただけだ。
各メディアも注目する公開実験に手品のトリックで参加する事に不安を感じていたが、思わぬ凄い武器を手に入れてしまった。
自分の部屋に戻ると染屋 友樹が戻っていて、あなたに集中しろよ、と声をかけてくる。
心配しなくても、とんでもないもの見せてやるよ、あなたは心の中で嘯きながら、ただハイと返事をする。
実験開始の時間が迫っていたので、染屋 友樹と一緒に実験室を目指した。
12時《公開実験開始時間》
実験室に到着したのは、あなたと染屋 友樹が最初のようだった。
少しして、仲尾 透が、その後、大衡 快斗と上田 怜二が連れ立ってやってきた。
しかし、いくら待っても皆本 誠一がやってこない。
染屋 友樹が痺れを切らして、皆本 誠一の部屋に呼びに行く事になった。
ほどなく、皆本 誠一の部屋の方から大声と騒がしい物音が聞こえてきて超能力者全員で部屋に向かうと、そこには青ざめた顔で胸を焦がした皆本 誠一の死体を見下ろす染屋 友樹がいた。
皆がその様子に息を呑んでいる間に、あなたはさっき使った部屋の鍵を机の上にこっそり戻した。
現在の思い
Inclination
なんとか自分の念写を使って事件を解決に導きたい。
そうすれば、きっとあなたの超能力者としての名声は高まり、これから先は成功者としての人生が待っているだろう。
念写を使うときは、できるだけ派手に自分の能力を見せつけてやろう。
あなたの目的
Purpose
①皆本 誠一がなぜ殺されたのか真相を知りたい。そのために調査と推理を進めよう。真犯人が最多票を獲得したら達成 … 達成で+6P
②超能力者として認められたら名声と大金が手に入るだろう。あなたが撮った皆本 誠一の写真を念写したと言って遅くとも第2フェーズまでに全員に公開する … 達成で+2P
※あなたの念写のマジックは、目の前の状況とは違う時間や場所の映像をカメラに映し出すというものだ。
実際は、二重露光で以前に撮っていた写真をもう一度、ポラロイドカメラのフィルムに焼き付けるだけのものだが、今回は皆本 誠一の死の瞬間というすごい状況が撮影できている。
頭の中に皆本 誠一の死の瞬間の映像が浮かんだといって念写してください
③染屋 友樹は、なぜあなたを真の超能力者だと言って、この実験に連れてきたのだろうか?その理由は知りたい気がする
議論終了までにその理由を知る … 達成で+2P