
大衡 快斗
(オオヒラ カイト)
能力が強くなるとより離れた場所へ移動できるが、現在は研究所内を自由に移動できるくらいだ。
プロフィール
Profile
あなたは先日まで大学の研究室で超心理学の研究をする助教授だった。
スポーツ万能で見た目も良いあなただったが、ただ研究室の中では、かなりの変人扱いを受けていた。
それは皆本 誠一所長の著書は全て記憶するほど読み込んでいる、皆本 誠一マニアだったせいだ。
皆本 誠一の超能力に対する研究は研究者の中ではかなり異端だったから仕方のないことかもしれない。
ただ、いつか皆本 誠一の提唱する超能力理論が実証されれば、そんな世間の目もひっくり返るだろうと思っていたが、そんな時、皆本 誠一自身からスカウトを受ける。
あなたはすぐに大学をやめて、この研究所にやってきた。
自分では研究助手のつもりで入所したが、この研究室での役割は被験者。
つまり、超能力者としての素養を認められてのスカウトだったと気づいた時は少しショックだったが、皆本 誠一の理論の実証を手伝えるなら本望だと思っている。
ある日、あなたはテレポーテーションの能力に目覚め、超能力の存在を、身を以て証明する事に成功した。
あなたが初めてテレポーテーションを成功させたときの皆本 誠一の嬉しそうな顔が心に焼き付いて離れない。
自分は皆本 誠一にとって価値のある人間になれたと思った。
それは、あなたにとって最高の幸せの瞬間だった。
しかし皆本 誠一は他の超能力者が超能力を発動した時も同じように嬉しそうな顔を浮かべる。そして、あなたにするのと同様に大切に扱う。
自分だけが皆本 誠一にとって特別であったら、尊敬する人からの賞賛を独占できるのに…。
もし自分以外の超能力者が全員いなくなれば、皆本 誠一はあなただけを見てくれるかもしれない。
それが歪んだものである事は理解していたが、あなたの正直な感情だ。
登場人物
CAST
- 皆本 誠一(ミナモト セイイチ)
誕生日3/3 血液型 AB - 超能力研究所の所長であり、超能力の存在を証明したということで時の人になっている。
- 上田 怜二(ウエダ レイジ)
誕生日10/3 血液型 A - サイコメトリーの能力を持つ超能力者。超能力研究所に一番古くからいる。
- 仲尾 透(ナカオ トオル)
誕生日12/12 血液型 AB - 超能力研究所で訓練することで透視の超能力を手に入れた超能力者。
元は製薬会社で研究員をしていた。 - 大衡 快斗(オオヒラ カイト)
誕生日3/10 血液型 B - テレポーテーションの能力を持つ超能力者。最近、この超能力研究所にやってきた。
- 染屋 友樹(ソメヤ トモキ)
誕生日8/17 血液型 B - 皆本 誠一の超能力の証明に対して異議を唱えた男性。
輪田 光太郎のプロデューサーを名乗っている。 - 輪田 光太郎(ワダ コウタロウ)
誕生日9/6 血液型 AB - 念写の能力を持つ超能力者。染屋 友樹に連れられて超能力研究所にやってきた。
記憶
MEMORY
【記憶1】
あなたが初めて超能力の訓練をした時、皆本 誠一はあなたの手を握ったまま、あなたの目をじっと見つめていた。
超能力が発生する時に手や目の奥に兆候でも現れるのだろうか?
ただ、その時、あなたの中に不思議な力が生まれたような気がした。
初めてテレポーテーションができたお祝いに皆本 誠一が綺麗なメダルをプレゼントしてくれた。
これは、皆本 誠一の両親がこの研究所を作った時に記念で所員に配られたものを模したものらしく、それを見るとあなたは研究所の仲間になったような気になれた。
【記憶2】
テレポーテーションが使えるようになって、一度だけ皆本 誠一の部屋に入った事がある。
その時に机の上に小さな兄弟の写真が飾ってあるのが目に入った。
兄は子供の頃の皆本 誠一のようだった。
小さな弟は、輪田 光太郎に少し似ているような気もした。
【記憶3】
あなたがテレポーテーションの能力を身につけた後に、研究所内でスポーツテストが行われた。
思うように体が動かなくて、結果は芳しくなかったが、テレポーテーションが使える今、運動能力など意味はないと思った。
【記憶4】
あなたがテレポーテーションに成功してからしばらくして、他の2人の超能力者と初めて顔合わせをした。
その時に皆本 誠一から「あなた達の存在を世の中に公表して超能力の存在の証明を世間に発表したい」と言われた。
あなたと仲尾 透には異存はなかったが、上田 怜二は少し不服があるような顔をしていた。
最終的に発表する事になり、今の超能力ブームが始まった。
当日の行動
Timeline
《朝》
研究所内の自分の部屋で目を覚ます。
今日は公開実験の日、つまりは、皆本 誠一の名前が世間に大々的に響き渡る日だ。
そのために自分の力が活かされるかと思うと、のんびり寝てはいられない。
午前9時前。いつもより少し早起きしたあなたは、朝ご飯の時間まで少し散歩でもしようと部屋を出る。
9:30頃、廊下を歩いていると、上田 怜二が皆本 誠一の部屋に入っていく姿が目に飛び込んできた。
こんな時間に皆本 誠一に会いに行くなんて、どういう事だろう。
もしかして、上田 怜二は皆本 誠一に特別扱いを受けているのではないだろうか…。
そもそも、上田 怜二は超能力者たちの中で一番長くこの研究所にいる。
もしかしたら皆本 誠一は上田 怜二に、今日の公開実験で何か特別な事をやらせるんじゃないだろうか?
そんな事になれば、あなたは、上田 怜二のオマケのように見えてしまうかもしれない。
そこまで考えて、あなたは嫉妬で狂いそうになる。
そして、その感情のままに深く考えず行動を開始する。
あなたはテレポートを使い、上田 怜二の部屋に移動する。
上田 怜二が皆本 誠一から特別な指示を受けている証拠でもないだろうか?と物色をすると、机の上に綺麗なメダルが飾ってあった。
これは、あなたが初めてテレポーテーションを成功させた時に皆本 誠一からもらったものと同じものだ。
これは、あなたと皆本 誠一の記念なのに…。
あなたは無性に腹ただしくなって、そのメダルをポケットに入れる。
他には目ぼしいものも見つからない。
こんなところに上田 怜二が戻ってきたら大変だ。
あなたは少しだけ冷静になって普通に歩いて部屋を出る。
テレポーテーションを使おうかとも思ったが、公開実験の時にパワーが足りなくなっては仕方ない。
仲尾 透、上田 怜二の3人と一緒に10時半頃、朝ご飯を食べて、自分の部屋に戻る。
しばらくして、皆本 誠一があなたの部屋に訪ねてきた。
「あなたには謝罪をしなくてはならないかもしれない。私は自分の願いのために君たちの可能性を奪ってしまった。本当にすまないと思っている。今日が最後になるかもしれない。その後のことはしっかりフォローするから安心してほしい。」
皆本 誠一は、公開実験の後、詳しく説明すると言って部屋を出ていった。
…どういう意味なんだろう?
今日は皆本 誠一の名前が広く知られる記念すべき日なのに。
最後になるかもしれない?いきなり何を言っているんだ。
その時、あなたの頭の中に、朝の事が思い出される。
もしかしたら、皆本 誠一は今後、上田 怜二だけを中心に据えて研究を進める気なのかもしれない。
そのために朝から上田 怜二を呼び出して、話をしたんじゃないだろうか?
許せない、許せない、許せない。
あなたはポケットから上田 怜二の部屋から取ってきたメダルを出して、ゴミ箱の中に叩きつける。
せっかくここまで皆本 誠一の研究のために力を捧げてきたのに…。
上田 怜二を許せないと思った。
上田 怜二の部屋に行って、痛い目に合わせてやろうとも思い、テレポーテーションを使おうと力を集中するが、なぜか能力を使う事ができない。
いったい、どうしたんだろうか?
《公開実験直前》
自分の部屋で悶々とした思いを抱えるが、答えは出ない。
実験前にテレポーテーションの調子も悪くなるなんて…。
もう一度、能力を試すが、やはりいつものような不思議な力は出てこない。
どうしようか、もし公開実験であなたが失敗したら皆本 誠一に本当に見捨てられてしまうかもしれない。
12時《公開実験開始時間》
実験開始の時間が来て、あなたは実験室に向かう。
テレポーテーションができない今、逃げ出したい思いもあったが、実験を投げ出すわけにもいかない。
途中で、上田 怜二がまだ自分の部屋にいた。
一緒に実験室に向かう事になり、もう逃げられなくなった。
実験室に行く道すがら、皆本 誠一と何か話したんじゃないのかを確認してやろうとも思ったのだが、テレポーテーションができなくなっている事が気になって、うまく言葉が出てこない。
そのまま実験室に到着してしまう。
すでに実験室には仲尾 透、輪田 光太郎、染屋 友樹が来ていたが、皆本 誠一はなかなか姿を現さない。
痺れを切らした染屋 友樹が皆本 誠一の部屋に呼びに行った。
すぐに皆本 誠一の部屋の方から大声と騒がしい物音が聞こえてきて、超能力者全員で部屋に向かうと、そこでは青ざめた染屋 友樹が胸を焦がした皆本 誠一の死体を見下ろしていた。
現在の思い
Inclination
テレポーテーションは本当に使えなくなっているのだろうか?
しっかりと確認をしなくてはならない。
あなたにテレポーテーションの能力が発現したのは間違いない事実だ。
何かきっかけがあれば、その能力は再び自分の手に取り戻せるはずだ。
その力を発動させる時は、今度こそ真剣に集中して本気で能力を発動させよう。
それにしても、皆本 誠一の部屋にカギがかかっていたのはなぜだろう?
もし密室で皆本 誠一が殺されたとしたら、テレポーテーションの能力を持つ自分が疑われてしまうのではないだろうか?
あなたの目的
Purpose
①皆本 誠一がなぜ殺されたのか真相を知りたい。そのために調査と推理を進めよう。真犯人が最多票を獲得したら達成 … 達成で+6P
②本当にテレポーテーションは使えなくなったのだろうか?早めにもう一度試してみよう。
もし本当に使えなくなったのだとしたら理由が知りたい。
議論終了までにその理由を知る … 達成で+2P
③皆本 誠一がなぜ最後だと言ったのか理由が知りたい。
議論終了までにその理由を知る … 達成で+2P